メタファーの境界

30代になった女の日記です。日常の肥溜めの上澄みみたいな感じ。

贅沢な虚しさ

2021年1月31日

転職が決まり1月から働き始めた。非正規雇用。面接まで気付かなかったけど、週30時間、一日6時間勤務だった。そして社会保険に加入しなければならない。給料が手取り月10万で、日数少ない来月は6万円だ。

 

給料日までまだ2週間以上あるけど、現金は5千円を切っている。もう諦念の気持ちでいっぱいなので薄っすら借金しながら生きていこうと思って、クレジットカードの支払いをリボ払いにしようとしてたら彼氏に止められた。そして「リボ払いよりマシでしょ」と言われてコロナ特例貸付の書類を書いた。係の人は結構早く電話をくれて、明日の朝追加書類を送る事になった。通れば借金生活だ。まあ既に奨学金があと700万ぐらい残っているけど。

 

彼氏とは付き合って半年が経った。彼は世のサラリーマン平均年収より上の収入があるサラリーマンだ。遊び代は全部出してくれる。ちゃんと努力して、実ってる人。私に「YouTuberにでもなれば?」とカメラも買ってくれた。私はこれまで通り、もう働く事に限界を感じている。そういうの、チャレンジするべきだなと思っている。

 

編集するパソコンがほしくて、今日彼の家でネットを見てたら「買えないね、もう一つバイトしたら?月5万分ぐらい」と彼が言ってきた。正論だ。そうやってたまに正しさのパンチを喰らわされる。世に適応した人の言葉だ。私が絶対言い返せない土俵。

 

私の選択肢は何があるだろう。1.今のところで借金抱えて働く 2.必死でダブルワークする 3.生活保護?今回は 1を取った訳だけど、正直どれも低所得で地獄だ。

 

虚しくなって帰ろうと思い、駅まで行った所で彼の前でわんわん泣いてしまった。

 

彼は「一旦帰ろう」と私を引き上げさせた後、「コーヒー飲みに行こう。wifiあるところ」とカフェに行き、その場でMacBook Airを注文した。20万相当。私に貸してくれるそうだ。

 

ありがとうって言ったけど悲しい。そうやって、どっちにしろ虚しさが目の前に現れる。贅沢な話だ。でもどうしようもない。今日は夕方で別れた。