メタファーの境界

30代になった女の日記です。日常の肥溜めの上澄みみたいな感じ。

お呼びでない職場と肺のCT

2021年4月6日

新しい職場に来て3ヶ月が過ぎた。バリバリのデザイン職ではないけど、Abobeのアプリケーションを扱うところ。私は新入りだけど、デザイン畑の出身なので正直先輩よりデザインが出来る。あとはこの職場ならではの事を覚えるだけだ。

 

新年度になり、先日新しい人が入ってきた。とはいえ私は1月入職なので大体同期。新入りは7コ上の人。


ここ数日デザインのアプリケーションを一からその人に教えている。私はお金を払って学んだ内容だ。それを新しい人はお金を貰いながら学んでいる。時給も同じだ。

 

その人も、ついでに先輩も結婚していて子供がいて、「ちょっと働きたい」という感じの人。ここは雇用が保障されている職場だ。安全で、美味しい。おそらく両方とも身内にここに関わりがある人がいて、その紹介でここの仕事を見つけている。

 

しかし先輩は「この仕事は別に命をかけてやるようなものではない」とよく言っている。その先輩は真面目だけど、勤務時間中に廊下で立ち話をしている人もよく目にする。ゆるいのは大歓迎だし、「命をかけてやるようなものではない」のも確かにそうなんだけど、そうならもっと真剣に取り組む若い人にその席を譲ってほしいとも思う。5年で契約満期なのだけど、コネを使って帰ってくることもできるからだ。

そんなことをしなければ、この保証された仕事は生きるのに必死な誰かの目に留まるかもしれないのに。月給10万円は私にとって小遣いではない。同じような人に回してほしいなと勝手に思ってしまう。

 

なーんてね(・ω・)

 

もちろん新しい人も先輩も、書類選考と面接を経て入っている。オーバースキルなのは私の方だ。それを分かってこの職場に来ている。つまりお呼びでないのは私だ。だけど彼らが羨ましくて、虚しい。

 

 

(・ω・)

 

 

明日は休みにしました。職場の健康診断に引っかかり、後日やった精密検査の結果を聞きにいくため。健康診断で引っかかったのは胸部レントゲン。診療所の先生曰くモヤが写っているらしく、追加で低線量の胸部CTを撮りに行った。

 

再検査先の先生は「これで健康診断引っかけてくるとか心配しすぎ〜若いし、低線量のCTでいいよ〜」って楽観的だった。言われるまま低線量でCTは撮った。

 

再検査先の先生には言ってないけど、腰が痛くて整形外科に通っている。診療所の先生に何の病気の可能性があるか訊いた時は「まだお若いので…」と言われた。健康診断の際に腰痛があることを話している。

肺癌という言葉は一度も出なかったけど、webで調べてみたら腰椎によく転移するというのがすぐ出てきた。多分、診療所の先生はそれを気にして引っ掛けてきたんだろう。まあ素人の考えだけど。


しかし低線量じゃなくて普通のCTにしてもらえばよかったなと思っている。言い出せなかった。低線量は画質が悪いらしい。整形外科の事も言えばよかったんだけど、胸の話をしているのに腰の話をするのは憚られた。

 


正直な話をすると、何か出てきたらいいなと思っている自分がいる。前も書いたかも知れないけど、もう自分は役目を果たしたなあという気持ちが強い。

 

 

今日は誕生日で、またひとつ歳をとった。全然飲めないけど、シャンパンでも買ってこようかな。晴れてたくせに外はザザ降りだけど。この雨で桜は完全に散るだろうな。一人で乾杯したら川を見に行こう。きっとピンク色で綺麗だろうな。