メタファーの境界

30代になった女の日記です。日常の肥溜めの上澄みみたいな感じ。

彼氏が北海道に転職する02

自分の判断に自信が持てない人間なので、悩んだ時の恒例イベント、占いに行った。

占い師の人いわく、やはり彼氏は今は結婚する気はないという。ただ私との相性は抜群で浮気するタイプでもないので、ずっと一緒にいたら責任は取ってくれると思う、とのことだった。

占い師の人に提案される。
「でもあなたはキャリアウーマンではないのよ。今は仕事が楽しいかもしれないけれど、それは彼氏も仕事も両方あるから楽しい状態。仕事だけになったらその幸せはないのよ。」

それはよくわかる。彼がアイディアをくれるから仕事が楽しい部分もあるし、それにサービス残業で家でもしているけれど、それはMacを彼が買ってくれて環境ができたからだ。家でまで仕事してやっと実力の最大出力ができる。

「あなたは『知的で自分を持っているちょっと変わった人』が好きかもしれないけれど、そういう人は自分の人生が大事だから、結婚とか子育てとか相手が必要なものの関心が低いのよ。さっきも言ったけど、あなたはキャリアウーマンではないから仕事に幸せがない。となるとあなたのタイプは結婚した方がいい。なんの取り柄もないような普通の、たとえばすぐにケンカ始めちゃうような男の子でも『僕の子供を産んでよ』って言ってくれる人を探したら?今はあなたにとって出会いの時期だし、普通に見つかるわよ。」

二者択一なんだな。今の彼氏と一緒にいたら「会話や仕事が面白い・結婚は遠い・子育ても期待できない」。結婚に乗り気の新しい相手を探したら「会話や仕事がつまらない・結婚は近い・子育ては楽しい」。

でも後者はこれからまた探すところからスタートだ。今の彼氏はもう私のことをある程度は好きでいてくれているので、一票すでに持っている。

あとやはり「自分が結婚や子供を欲しているのか」というところに絶対的な自信がない。ただ年齢的なことを考えて「今を逃してもいいのか?」という焦りのようなものだけがある。できるなら、自然に誰かを好きになり、自然に結婚しようと思い、自然に子供をつくろうと思いたい。一つ目はクリアしているのだから、彼と二つ目の段階に進みたい。

それに提案された新しい相手のタイプは深夜のファミレスでずっと話してる人を想像してしまう。その人とはエキサイティングな会話は多分ないのだ。そういう人と連れ添って「みんな元気だし、子供もいるし、幸せ」みたいになれるのだろうか。