メタファーの境界

30代になった女の日記です。日常の肥溜めの上澄みみたいな感じ。

働かなアカンねんけど苦いバケット

2020年5月7日木曜日
ゲームをして過ごす。夕方買い物に行こうと思ってついでに郵便受けを見たら離職票が届いていた。これで明日の予定はハローワークになった。


それと友達から個展のお知らせが届いていた。陶芸の作品。前に書いた4月に桜フレーバーの詰め合わせを送った子。本来ならこのゴールデンウィークにやる予定だった個展で、ギャラリーとの話し合いで開催は来年になったらしい。既にDMを印刷していたようで、来年の日付に手書きで書き換えて送ってくれた。プリントの一部がニス加工になっていて、凝ったつくりだった。何枚刷ったんだろ。有名なギャラリーだから最低1000枚ぐらいだろうか。


自分宛にもらったDMだけど、違う友達に送ることにした。この陶芸の友人の作品に花を飾ってTwitterに以前載せたんだけど、それに反応してきた染織の友達がいて、個展するらしいよと伝えると興味深そうにしていたため。


染織の友達は愛知県在住だけど、去年わざわざ私の個展に来てくれた。DMを送るついでに手紙を書く。「私はプロニートなので、今の自粛の状況が『働かなきゃ』というプレッシャーから解放されているかのような気持ちです。今はニートを満喫しています。いや働かなアカンねんけど」


ちなみに花を飾っていたのは陶芸の友達の卒業制作のタンブラー。卒業制作展と同時に自分の作品を販売する企画があって、彼女も参加していた。いいなと思ってその時買っておいたもの。これ。

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このタンブラーは二重構造になっていて、温かいものも冷めずに飲める。アートの領域から派生した作品だと思うけど、プロダクトデザインとしてもほんとに良くできている。

 

 


2020年5月8日金曜日
前々職の雇用保険に遡り加入出来るかどうか調べてもらうためハローワークに行く。受付のお姉さんに「給付課ですよね…31人待ちなんですがお時間いいですか?」と言われたけど、雇用保険手続きに来るという事は大体の人が失業しているので時間がある人が多いだろうし、そもそも時間関係なくここじゃないと手続きはできないんだから、選択肢は無い。去年働いてたから分かるけど、この時期は来所者がほんとに多いから来て欲しくない気持ちはわかる。


案外1時間程度で順番が回ってきて、話を聞いてもらえた。自分が思いつく限りの資料持って臨んだ。前職の離職票源泉徴収票、前々職の給与明細、給与振込通帳、前々々職の給与明細、離職票。前々職の給与明細を一ヶ月分紛失していた関係で全部見せた。とりあえず書類不備で手続きできないと言う事は回避できた。


前々職の会社の名前から調べてもらったら、そもそも事業所自体が普段から雇用保険に加入するということをしていないだろうの事だった。普段から雇用保険の手続きをしていてアルバイトは加入させていないということであれば、前々々々職(長い)のように遡って加入できるんだけど、望みは薄そう。担当の方からも「入れる可能性が高いのであれば、この時点で雇用保険受給手続きを仮で進めるんだけど…すぐ就業することを見越して求職活動をされた方がいいかも」と言われた。まあそうですよね。雇用保険の確認請求書を一枚書いて、後は連絡を待つことになった。


こういう手続きするの、いつもドキドキする。どこかのタイミングで嫌なこと言われないかなって思ってしまう。ダメなことをしている訳でもなく、官公庁が認めてるサービスを利用するのだから、堂々としてたらいいのにね。担当してくれた人の下で去年働いてたからどんな人かも分かっていたので、それも安心できた。でも消耗した。美味しいものでも食べようと思って帰りにパン屋に寄ってバケットを買ったら、焦げてて苦かった。